漆を焼く

堆錦餅を作る時、最も気を遣うのが漆を焼くこと。火加減?みたいなものがわからないので、師匠と同じ電気コンロを購入し、フライパンも同じものを購入しています。

電気コンロは、300W(内側)、300W(外側)、600W(両側)を切り替えられるものを使っています。

フライパンに今回作りたい餅に必要な漆を目分量で投入。この時はまだコンロに乗せず冷めている状態のフライパンに漆を入れます。

まずは600Wにして木べらで混ぜながら漆を焼いていきます。

混ぜる手は絶対に止めないこと!これが鉄則!

漆に熱が入り始めるた最初の段階では、漆が泡立ってきます。特に火加減は緩めずそのままグルグル混ぜ続けます。泡が消えて水のようにサラサラになってきます。

ここまではあまり不安も無く出来るのですが、サラサラになったあとにどのくらい焼くか…そこが超絶難しい!

しかも、日によって外気温や湿度が違うのでそのあたりも含め勘が頼り。

一応個人的な目安としては、水のようなサラサラ状態からほんの少し、液体状になっている漆のフチが油のようになっていきます。これがじっくり眺めていないと違いがわからない‥‥

ということで、焼いている時間も参考にしてます。最初にコンロに乗せてから20分がまずは目安。
20分を過ぎたら、フライパンを電気コンロから斜めにするなど少し遠ざけて混ぜ続けます。コンロも内側か外側だけの300Wに切り替えています。

5分ほどこの状態で焼いたら、水を張ったバケツにフライパンの底だけ着けて(中に水が入らないように注意!)ジュワっと冷やしてみます。その作業中もヘラで混ぜる手は極力止めずに作業します。

冷やされて、焼いている漆が水飴状に粘ってきます。この段階で固さを確認。

このあと混ぜる顔料の色によって焼き具合は違ってくるので、赤や白の餅を作るときにはしっかり焼いて硬めに。ヘラですくった時に落ちてこない程度まで焼きます。

緑や黄色はとろとろっと落ちてくる程度でもOK。

一番ショックが大きいのは、うっかり熱を入れ過ぎて漆が焦げてしまうこと。焦げた漆はゴムのようになり使えなくなってしまいます。特に焼いている量が多い時はコンロから降ろしても漆自体の熱でなかなか冷えないので要注意!焦げるときはあっという間に焦げます、、、ショックが大きくて、その日はもう諦める(というよりも、別日で気持ちを切り替える)結果になります。

最近は、やっと失敗率が減ってきたかな。でも油断大敵!